「く(9)るみ(3)はまるい(0)」のごろ合わせです。
クルミの生産量で日本一の長野県は東御市(とうみし)などのクルミ愛好家が制定したとのこと。
ちょうどクルミの収穫時期とも重なっています。
この東御市は「2004年(平成16年)4月1日に小県郡東部町と北佐久郡北御牧村が合併して発足」しました。(*1)
「とうみくるみ」(=シナノグルミ)で知られ、クルミの生産量日本一です。
「日本一のくるみの里」と呼ばれていて、市の木も「クルミ」です。
ところで日本のクルミの生産量ってどれくらいなんでしょう。
こちらのサイト(*2)によると、日本のクルミ市場は、輸入クルミが11,429トン。
一方の国産クルミは166.8トン(1.44%)しかありません(2013年調査)。
長野県東御市産のクルミは国産クルミの30%を占めているので、166.8×0.3=50.04トン(0.432%)。
これには「オニグルミ」や「ヒメグルミ」も含まれていて、「シナノグルミ」はさらに少ないようです。
ちなみに以前の記事で調べたように、
「シナノグルミ」=「ペルシャグルミとカシグルミの交雑種」で、「カシグルミ」は「テウチグルミ」=「ペルシャググルミ」の変種であり、「シナノグルミ」は「ペルシャグルミとカシグルミの接ぎ木によって品種改良され、現在では国産高級くるみとして評判」ということでした。
で、東御市で取れる「シナノグルミ」が「とうみくるみ」として知られているということのようです。
さらにまた同サイトの情報ですが、なぜ東御市はクルミの生産量が多いのかというと、
1.水はけのいい、南向きの傾斜面が多い。という条件が揃っているからだそうです。
2.昼と夜の寒暖差が大きい。
3.年間の降水量が少ない。
4.日照時間が長い。
こちらのサイト(*3)によれば、明治期中期に軽井沢に来た外国人によって東御市に海外のクルミが持ち込まれ、国内のクルミと交雑されて「シナノグルミ」になったようです。
この「とうみくるみ」は地元のスーパーにも売っておらず、道の駅や直売店でしか手に入らないそうです。
味は他のクルミと比べてクリーミーで香ばしいとのこと。
現地に行く機会があればぜひ食べてみたいです。
〔引用・参考文献〕
*1) Wikipedia. 「東御市」
https://ja.wikipedia.org/wiki/東御市
*2) 農家直売ドットコム(2018). 生産量日本一の“国産とうみくるみ”。でも、なぜ200人に1人しか食べられないの?. (2018年1月4日付)
https://www.e-noson.com/user_data/blog_detail?p=3437
*3) 道の駅 雷電. 「信濃くるみ」.
http://raidenkurumi.jp/publics/index/53/